生活に欠かせない洗濯機。急にやってくるトラブルは焦りますよね。
トラブルには、ちょっとしたことで直る場合や部品の交換が必要なこともありますが、その判断が難しいです。
判断の為に、プロに頼むにも出張費は必要になってくるし、なるべく無駄な費用はかけたくないものです。買い替えするにも、実は故障じゃなかったってなるのも嫌ですよね。
この記事では「洗濯機で多いトラブルや故障したときの対処法」「パナソニック洗濯機のエラーコードの対処法」を紹介します。
まずは自分で出来ることを試してみましょう。
エラーコード
製品に異常が起きた場合に、お知らせする機能にエラーコードがあります。
各メーカーによって違いますが、パナソニックの場合はアルファベットと数字の組み合わせで不具合を知らせてくれます。
アルファベットにも意味があり
U=ユーザーで対応できることが多く主に使い方が原因で起こるエラー
H、F=販売店やメーカーでの対応が必要なエラー
H、Fの表示は部品の交換が必要なことが多いエラーになります。
エラーコードを確認する事で大まかな原因知ることができるので、表示された際にはメモを取って、メーカーサイトなどからエラーコードの状態を確認してみましょう。
洗濯機のトラブルで多いエラーコードを紹介します。
U11
「排水がうまくできない状態」をお知らせするエラー表示です。排水ホースや排水口の水の流れが悪く、排水できない状態になっています。
排水がうまくできない状態の原因で多いのが蓄積された汚れの詰まりや硬貨、小物(ヘアピンなど)の詰まりです。
確認すべきポイントは5つ
- 糸くずフィルター
- 排水ホース
- 排水トラップ
- 洗濯機内部
- 屋外の排水溝
エラーコードU11は、使用方法の改善やちょっとしたトラブルの場合が多いので自分で直すことも可能です。
詳しくは洗濯が途中で止まる?パナソニック洗濯機 エラーコードU11 の対処法紹介しています。
似た症状で、すすぎと脱水を繰り返すことがあります。硬貨などが排水ホースに詰まっていて、硬貨の向きで排水したり、しなかったりと、不安定なこともあります。
「すすぎと脱水を繰り返す」も参考にしてみて下さい。
U13
「脱水時の洗濯槽内のバランスが悪く、脱水できない状態」をお知らせするエラー表示です。洗濯物の片寄り、排水不良、洗濯機の設置位置の傾きなどにより、脱水できない状態になっています。
その場合の原因の多くは衣類の片寄りです。次の5つポイントを確認してみましょう。
- 撥水性のある衣類
- シーツなどの大物
- 洗濯ネット
- 設置場所
- 輸送ボルト(引越後、ドラム式のみ)
片寄りの原因になっていそうなものを取り除く、場合によってはタオルなどを足すことで片寄りを調整して、再スタートしてみましょう。
詳しくはパナソニック洗濯機 エラーコードU13の対処法。で紹介しています
H26 H27
「H25は排水用のギヤードモーター」が「H26は洗濯と脱水を切り替えるクラッチ用のギヤードモーター」が上手く動作しない時に出るエラーです。共通して排水動作の部品に異常があった場合に出るエラーです。
考えられる原因は2つ
①ギヤードモーターに通電しているが動作がうまくいかない=排水用ギヤードモータ-(H25)故障の疑い。クラッチ用のギヤードモーター(H26)故障の疑い
②ギヤードモーターに通電していない=基板(負荷用コントローラー)故障の疑い。稀にリード線の疑い
どちらかの故障の可能性が高いでしょう。比較的ギヤードモーター故障の場合が多い傾向にありますが、どちらにしても部品の交換が必要なことが多いエラーコードになります 。
詳しくは【修理が必要?】パナソニック洗濯機で「エラーコードH25.H26」表示でわかる不具合の確認ポイントを紹介紹介しています
H86
「冷媒吐出温度異常」吐出温度の異常を検知した時に表示されるエラーで、乾燥部品の不具合を知らせるエラーです。
症状としては「乾燥しない、乾燥不十分」など
結果として「ヒートポンプU」という部品の交換が必要になる場合がほとんどです。
ヒートポンプUの修理費用は30000円前後と高額なので、修理か買い替えか難しい判断になりそうです。 修理金額だけではなく使用年数も考慮して、買い替えるのか修理をするのか検討してくださいね。
詳しくはパナソニック洗濯機で、エラーコードH86表示でわかる故障は?で紹介しています
エラーコードが出ない不具合
厄介なことに、不具合が生じていても「エラーがでない」こともあります。
すすぎと脱水を繰り返す
洗濯がなかなか終わらない。いつもより長い気がする。こんな時は脱水に入っているときの動作を確認しましょう。通常であれば排水モータの動作音がして排水が始まります。脱水動作に正常に入っているのか?まずは確認しましょう。「排水されているけど、少量で時間が長い」「排水動作からまたすすぎに戻る」この様な動作を繰り返す場合、排水の詰まりが原因になっている場合があります。
詰まりの可能性が高い4つのポイント
- 糸くずフィルター
- 排水ホース
- 排水トラップ
- 排水モータ付近
「糸くずフィルター、排水トラップ」は掃除をすることで改善できます。「排水ホース、排水モータ付近」というのは、硬貨やヘアピンなど詰まっていることが原因になっている場合があります。
○の部分に500円硬貨が詰まっています。500円硬貨は排水のたびに動くため、角度によって排水がスムーズにできたり、できなかったりするのでエラーが出ない場合があります。
詳しくは【エラー出ない】洗濯機で「すすぎと脱水を繰り返す」時の対処法で紹介しています
ドラム式洗濯機の乾燥が不十分、いまいち
乾燥が不十分、乾きが悪いなどの原因の一つにヒートポンプの汚れ詰まりがあります。
洗濯機の乾燥に大事な役割を持つ部品で、パナソニック製の洗濯機では、乾燥フィルター奥の洗濯機上面に設置されている部品です。10年程度前の機種では、部品の位置が異なります。
汚れが詰まってしまうと、乾燥能力に大きく影響してきます。
フィルターの奥に部品があり普段の見た目ではわからないため、気が付いたら汚れが蓄積されているような状態になってしまいます。
完全に分解して掃除するのは、洗濯機を動かしたり、分解に手間が掛かったりと難しいので、ネジ二本の取外しで出来る「簡易的な掃除方法」があります。
掃除方法
- フィルターを取り外す
- ネジを2本取外し、フィルター枠を取り外す
- ヒートポンプの汚れ部分に、湿ったタオルを押し付け2分程度放置
- ブラシなどを使い汚れを取り除く
- 落ちた汚れを取り残さないように注意し、逆手順で元に戻す
乾燥がいまいち、以前よりも乾きが悪いなど感じたら、まずは試してみて下さい。
詳しくはパナソニック洗濯機で「乾燥不十分、乾きが悪い」時にできる掃除方法で紹介しています
もっと分解して掃除をしたい人は、ざっくりした手順ですが乾燥しない。乾きが悪い。ドラム式洗濯機のヒートポンプの掃除方法も参考にしてみて下さい
メンテナンスしてる?意外と多いトラブル
普段からのメンテナンスは大事です。 わかってはいるけど、なかなかしませんよね。
こまめな掃除や、定期的なクリーニング、水漏れがないかのチェックなど。たまにで大丈夫なのでやってみましょう。
洗濯機が臭い。槽はカビだらけ。
洗濯機臭くないですか?気が付いたら生臭いにおいがしたり、黒い付着物が衣類に付くようになったり、ワカメ状のものが発生したり、嫌ですよね。
衣類をキレイにしてくれる洗濯機だからこそ、キレイな状態で使用したいものです。
主な臭いとその原因は
- プラスチックやゴムの様な臭い➞部品からの臭い。新品の時に臭ったり。そのまま使用でOK
- 下水の様な臭い➞排水口の臭い防止が機能していないかも。排水口の掃除を試す
- 生臭い、かび臭い➞繁殖した雑菌やカビからの臭いです。クリーニングの必要があります
クリーニングと言っても自分で洗濯槽の専用液をセットするだけの槽クリーニングで基本的には十分です。クリーニング液は、塩素系で1年に1~2回、酵素系は 1〜2ヶ月に1回程度する事で汚れを落としてくれます。
メーカー推奨品の塩素系は十分な洗浄効果が期待できるのでオススメです。
詳しくは洗濯機がくさい!においの原因と対処法。分解クリーニングは必要?で紹介しています
乾燥フィルター掃除中に、歯ブラシ落下。どこにいった?
ドラム式洗濯機の乾燥機能ってすごく助かりますよね!長く使いたいし、普段のメンテナンスも大事。いつも通り乾燥のフィルターの掃除をしようと上からのぞき込むと、丸い穴にホコリが詰まっている!気になって歯ブラシで掃除をしていると、誤って···落下。
このトラブル意外と多いんです。でも業者に頼むのは手間だし高い。そんな時に自分で可能な方法があります。
落ちた物はどこに行くのか?歯ブラシのサイズであれば排水で流れ出る事は考えにくいです。途中で引っかかる事がほとんどだと思います。念の為に糸くずフィルターやホースは確認して下さい。
確認ポイントは洗濯機内部です。 内部と言っても難しくはありません。洗濯槽の底で止まっている可能性が高いです。洗濯槽から排水用のモータ(コックのような物)への経路に詰まっていることも考えられます。
手順は
- 前のカバーを外す。ネジ3本
- 洗濯槽の根元のクリップを外し、槽から落下物を取り出す。
- 見当たらない場合は、軽く給水と脱水させて落下物を底に落として再度試す。
分解して取り出したり、いろいろと試してみた結果この方法が一番簡単でした。落下物をそのままにした状態で使用はしないでくださいね。壊れます。
詳しくは人気のドラム式洗濯機 乾燥フィルター掃除中に歯ブラシを落とした時の対処法で紹介しています
洗濯機の蛇口から水漏れしてた。洗濯機用ニップルにして安心。
気がついたら漏れてた。なんか床が濡れていた。洗濯機の買い替えタイミングでわかった。など、いつ漏れ始めたかもわからないし、普段から気にする所でもないので気付きにくいですよね。
早い段階で気が付ければいいですが、そのままだと床の痛みや腐れ、カビや雑菌の繁殖。結果大きな修復が必要など悲惨な事になります。劣化で破損したり外れたりしたら最悪です。マンションに住んでいる人など下の階に被害が及ぶかもしれないので、特に注意が必要です。
洗濯機用のニップルへ交換することで、ちょっとした水漏れ防止の対策をすることができるし、万が一のホースの外れや、破損の際も防いでくれます。交換も簡単なのでモンキーレンチ1本あれば誰でもできます。
手順は
- 蛇口を閉める
- ナットを緩めて引き抜く
- 用意した洗濯機用ニップルを挿入して、ナットを閉める
洗濯機用ニップルは、ホースが外れてしまった時に水が噴き出すことを防止してくれる「ストッパー付き」がおすすめです。
詳しくは洗濯機の蛇口から水漏れする時の対処法。ニップル交換方法を紹介。で紹介しています
買い替えで迷う。どっちの洗濯機がいい?
洗濯機を買う時に「縦型かドラム式」がいいのか迷いませんか?毎日使う洗濯機だからこそ、失敗したくないですよね。
何が違うのか?縦型とドラム式を比較したいと思います。洗濯機を選ぶ参考にして下さい。
洗い方と洗浄力の違い
縦型は、かくはん水流によって衣類同士をこすり合わせて汚れを落とすもみ洗い。衣類が絡みやすく、ドラム式に比べて傷みやすいです。大量の水で洗うので、泥汚れなどの頑固な汚れに強いのが特徴です。
ドラム式は、回転によって衣類を持ち上げて下へ落とすことで洗浄するたたき洗いが基本。衣類同士をこすり合わせるのではないので衣類の傷みは少いです。使用する水の量が少ないので、洗剤濃度が高く皮脂汚れやシミなどに強いのが特徴
水量の違い
使用する水量は洗濯容量が「12㎏で縦型が150L」洗濯容量が「11㎏のドラム式で78L」と使用する水量に違いがあります。比較する機種の性能でも使用する水の量は異なりますが、ドラム式の方が節水に繋がる事がわかります。
縦型がおすすめな人は
衣類が汚れやすい仕事をしている人や、小学生以降の子供がいる家庭であれば、泥汚れなど頑固な汚れに強く、たっぷりの水で洗剤を泡立てて洗える縦型がおすすめです。
ドラム式がおすすめな人は
花粉や排気などで外に干せない環境の人や、共働きの家庭で洗濯に時間を取れない人には洗濯から乾燥までしてくれて、終了後に出してたたむだけで済むドラム式がおすすめです。
選び方やおすすめの洗濯機は【2022年】パナソニック洗濯機おすすめ6選!縦型やドラム式の選び方も紹介で紹介しています
最後に
今回は、洗濯機について紹介しました。
他にも「komasapo」では、
- 生活トラブルの解決法
- 家電の修理方法
- おすすめ家電の紹介
等々も紹介しています。ぜひ、様々な記事をご観覧ください。
コメント